埼玉県新商品AWARD
埼玉県内には優れた県産品が数多くあり、その数だけ生産者の地域への思いがあります。
私たち一般社団法人埼玉県物産観光協会は、「日々新しく生まれる魅力的な県産品や生産者の思いを『SAITAMA BRAND』として発信し、多くの皆様に知っていただきたい」という思いで「埼玉県新商品AWARD」を立ち上げました。
また、このAWARDを通じて、私たち協会の理念でもある「人と環境に優しい、優れた製品・観光サービスを提供する活動(Saitama Style)」を推進し、県内産業の持続的な発展に貢献したいと願っています。
第3回目となる2022年度は、58点(工芸・雑貨カテゴリー11点、食品カテゴリー47点)の応募の中から、厳正な審査を経て、各賞を決定しました。
ぜひ、多くの皆様に埼玉県の生産者が、その技術と伝統、土地の恵みを生かして開発した、素晴らしい新商品を手に取っていただき、「SAITAMA BRAND」の魅力を実感していただけたら幸いです。
埼玉県新商品AWARD大賞
田口木工株式会社
[know enough]
樽を知る
サプライズ感があり、
誰かに話したく(あげたく)なる商品です。
ミズナラの原木の端材が生み出す
お酒の新しい楽しみ方
秩父市を中心にリノベーションなどの内装業を行い、さまざまな木材と触れ合う機会が多い中で生まれた商品が、今回大賞を受賞した「樽を知る【know enough】」です。コロナ禍となり、自宅でお酒を味わう機会が増えたことを受け、高級酒の貯蔵に使われているミズナラの原木に注目。約3年の月日をかけてアイデアを商品化することができました。商品の魅力が伝わるように、デザイン会社にアドバイスをもらい、商品名やパッケージなどのブランディングにも力を入れました。
この商品に使っているのは、ミズナラの原木です。と言っても、他の製品を作った後の端材の部分になります。本来であれば、使い所がないと処分されてしまうものを有効利用し、扱いやすいスティック状に加工。さらに表面を焦がすように焼いて作っています。使い方はとても簡単で、スティックを好きなお酒に入れて数日置くだけです。すると、お酒の色が琥珀色に変わり、味わいは甘くまろやかになるのです。
埼玉県は緑豊かな土地です。この商品が県内外の多くの人に広がることで、埼玉県の森林への注目が上がり、そして秩父地域の活性化につながればと考えています。スティックを使ってくれるリピーターの方も多く、「お酒がおいしくなります」という、うれしい声もいただいています。お酒の新しい楽しみ方の一つとして、手軽にお試しいただければと思います。
株式会社ノースコーポレーション
SAITAMA
GELATO
バジルのジェラートの美味しさに感動しました。
埼玉の生産者の方たちとともに
作り上げた地元愛を感じるジェラート
埼玉県には、野菜や果実、お酒、チーズなど多くの食材の生産者の方がいらっしゃいます。その方々が日々、丹精込めて作っている食材やその魅力をたくさんの方に知ってほしいという思いからこのジェラートは誕生しました。
私は秩父出身で、埼玉県の風土をとても気に入っています。イタリア料理の修行を、イタリアの内陸でしたことがあるのですが、その修行時代の土地と埼玉県の風土はよく似ていると感じていました。そこで、今回のジェラート作りではそこでの経験を活かしつつ、食材の魅力を引き出すことを第一に考え、試行錯誤を重ねました。開発にあたっては、直接生産農家さんへ足を運んでお話を伺い、イメージを掴み、食材の魅力を私自身が肌で感じながら進めていきました。
狭山茶を発酵させた和紅茶の風味を楽しめる「ミルクティー」、秩父市のただかね農園さんの作るいちごを使った「大地のいちご」、熊谷市にある権田酒造さんの酒粕の香りを閉じ込めた「酒粕FORTE」、さいたまヨーロッパ野菜研究所が育てる朝採れバジルを使った「ヨロ研バジル」など、ジェラートには埼玉県が誇る食材を使っています。
それぞれの素材の味を引き立てるために、ベースとなるジェラートの乳成分の配合をそれぞれ変えたところは工夫点の一つです。食材の一部はフードロス削減にも貢献しています。埼玉県の食材の魅力が溢れる9種の味をぜひ感じてみてください。