濃厚な甘みと程よい酸味が特徴の
プレミアムいちご「あまりん」。
利根川流域の肥沃な土壌であまりんを栽培する
「矢島農園」代表の兄・矢島京治さんと、
あまりんの美味しさをさらに引き出す
フルーツパーラー「Fri Fre」シェフの弟・茂男さん。
あまりんの魅力でひとつとなった兄弟の夢について
お話を伺いました。
兄・「矢島農園」代表 矢島京治さん
埼玉県本庄市の農家の長男として生まれる。高校卒業後、千葉大学で農業を学び、いちごの栽培をはじめる。現在「あまりん」を中心に、いちごやメロンなどの栽培を行う。
弟・フルーツパーラー「Fri Fre」シェフ 矢島茂男さん
高校卒業後に料理の道へ進み、フレンチを中心に和食など幅広く経験。現在「Fri Fre」のシェフとして、兄・京治さんの作るいちごやメロンなどを使ったスイーツを提供。
幻のいちご「あまりん」
大粒で美しく、濃厚な甘みと爽やかな酸味、そしてあふれる果汁が特徴の「あまりん」。2016年に埼玉県で生まれ、現在は県内の指定農家のみで作られている、なかなか市場に出回らない幻のいちごです。一株から収穫できる実の量が非常に少ない品種ですが、ひと粒ひと粒にいちごの美味しさがギュッと詰まっています。
現在本庄市で、あまりんを育てている「矢島農園」代表の矢島京治さん。大学で農業を学び、ねぎなどの野菜を育てていた父親から継いだ農業を、いちごとメロンの栽培に転換しました。昔ながらの土耕栽培にこだわり、有機肥料で土作りをして育てている「矢島農園」のいちごの美味しさは、次第に口コミで評判になっていきます。「本庄は利根川が近くに流れています。現在のように堤防が築かれる前の利根川は、何度も氾濫してこの辺り一帯を肥沃な土地にしてくれました。この土を活かせば、美味しいいちごが作れると思ったんです」。今でこそ評判の美味しいいちごを作っている京治さんですが、最初は失敗も多く、試行錯誤の連続だったといいます。
いちごの栽培が軌道に乗り、順調に「矢島農園」のいちごの美味しさが広まってきた頃、埼玉県であまりんが誕生します。一口食べてみるとその美味しさに感動し、京治さんはあまりんを育てることを決意。しかしそれまで育てていたとちおとめと違い、収穫量が半分以下と少なく、どうしても単価が上がってしまい、消費も認知も広がりません。「せっかく美味しくても、食べてもらわなければ意味がないので、どうやったら手に取ってもらえるか工夫しました」。味はもちろんのこと、色も形も美しいあまりんの魅力を伝えるために、パッケージデザインや詰め方などにも工夫を凝らし販売を続けました。京治さんをはじめ県内の農家さんの努力により、徐々にあまりんの認知度が広がると、こだわりのつまった「矢島農園」のあまりんは多くの人々に愛されるようになっていきます。
あまりんの魅力を伝えるカフェ
「Fri Fre」をオープン
あまりんの認知度が増えるとともに、あまりんの生産量を増やしていった京治さん。現在は農園の全生産量の8割をあまりんにするなど、さらに力を注いでいきました。同時にあまりんの魅力をもっと多くの人に知って欲しいという想いから「農園で作ったあまりんを提供する飲食店を作りたい」と考えるようになっていきます。
一方弟の茂男さんは、農業を継がずに料理人の道へと進み、20年以上ホテルなどで料理の腕を磨いてきました。そしてその経験を活かして独立し、飲食店を開業しようと動き始めます。しかし飲食店開業の計画は、思うように前に進まなかったと茂男さんは語ります。「自分の力を活かせるお店を作ろうと考えていましたが、いい物件もなかなか見つからず、計画が進まずにいました」。
兄弟ふたりのそれぞれの想いが交差する中、兄の京治さんは不動産業に携わる知り合いから本庄早稲田駅近くの物件に空きが出来たことを知らされます。そこでちょうど帰省していた弟の茂男さんに、あまりんを使ったフルーツカフェの構想について話し、「やってみないか?」と話すと、弟の茂男さんは二つ返事で快諾。兄弟二人の夢がひとつとなり、動き始めました。
そこから一気に開業に向けて動き始めました。「12月に話を聞いて、オープンがいちごの収穫期に合わせて3月ですよ。準備期間が3か月しかなかったので大変でした」と、笑いながら話す茂男さん。コンセプト決め、内装工事、メニュー開発など、やることが無数にある飲食店の開業準備の中、たった3か月で構想・開発したとは思えないクオリティのスイーツが完成します。
主力商品であるあまりんを使った「いちごのパフェ」は全体的に甘さを抑え、あまりんの美味しさを色んな角度から味わえるよう、味や食感にこだわって作られています。中にはあまりんで作ったジャムやアイスなどが贅沢に使用され、ボリュームたっぷりながらも、最後の一口まであっという間に食べきってしまう美味しさ。「いちごをはじめ、季節に応じた新鮮なフルーツを使って様々なスイーツを作っていますが、決まりきったものではなく、毎回少しずつ変化をさせながら、フルーツの良さを引き出せるようなものを作っています」。どうすればフルーツの持つ魅力を伝えられるのか、創意工夫を重ね笑顔を作り出す。そこに兄の京治さんと共通するこだわりを感じます。
あまりんを多くの人に
食べてもらいたい
土や肥料にこだわり、いちごをさらに美味しくする工夫を重ねる兄・京治さん。そして、そのいちごのポテンシャルを最大限に活かし、そのまま食べるのとは違った角度で美味しさを引き出す弟・茂男さん。
京治さんは、「農園のそばでいちごも食べられて、ご飯も食べられて、スイーツも楽しめる。そんな場所を作りたい」と語り、茂男さんは、「元フレンチシェフとして、さらに多くの料理とスイーツを振る舞いたい」と目を輝かせます。
高校卒業後別々の道を選んだ兄弟が、あまりんを通じてひとつとなり、力を合わせて魅力を伝えていく。「多くの方にあまりんを食べてもらいたい」。そう語りながら、二人は穏やかに笑います。
結晶のように強く固まった兄弟の夢と絆。そんなフルーツパーラー「Fri Fre」で、あなたもフレッシュないちごの魅力を味わってみませんか?
FriFre
「FriFre」とはフランス語でフレッシュフルーツの意味。その名の通り、農園直送の果物をふんだんに使ったスイーツを提供しているフルーツパーラー。スイーツのみならず長年フレンチで腕を磨いたシェフの本格ランチも人気。あまりんの予約購入もできる。
- 090-8398-3330
- 埼玉県本庄市早稲田の杜
4丁目2-2 bamils 1C - [月・水・木]11:00~17:00
[金土日]11:00~17:30 - 火曜
- JR上越新幹線「本庄早稲田駅」より徒歩で9分
JR高崎線「本庄駅」より徒歩で30分
2024年2月時点の情報です