• インスタグラムアイコン
  • ツイッターアイコン
  • フェイスブックアイコン
S N S

もお見逃しなく!

SOLABSE

埼玉県加須市、日本最大の遊水地
「渡良瀬遊水地」から、
巨大な熱気球に乗って
明け方の空へと飛び立つ。
そんな非日常体験ができるのが
気球に乗れるゲストハウス「SOLABASE」。
SOLABASE代表の今村さんに、
熱気球の世界について伺いました。

SOLABASE代表 今村辰之助さん

株式会社SOLA、
winbal.club(ウイニングバルーンクラブ)
SOLABASE代表 今村辰之助さん

東京都小平市出身。父親の影響で幼少時から熱気球に親しみ、学生時代に熱気球パイロット資格を取得。企業に勤めながら気球会社の計画を練り、2016年に熱気球運用会社(株)SOLAを設立し、 北関東渡良瀬エリアをメインにフライトするバルーンクラブ「Winnninb Balloon Club」を発足。2019年、気球に乗れるゲストハウス「SOLABASE」を開業。気球の魅力を広く一般に伝えながら、自身の競技記録も追及しており、日本選手権で入賞するなど、数多くの成績を収めている。

【戦績】
2020年
日本選手権10位入賞、ルーキーオブザイヤーを獲得
2021年
日本選手権9位入賞
2022年
熱気球ホンダグランプリ総合2位、
日本ランキング総合3位
日本選手権9位入賞
佐久バルーンフェスティバル2位

【資格】
熱気球ライセンス、
日本気球連盟公認インストラクター、
インスペクター資格所有。

父に誘われた熱気球の世界

熱気球

 早朝4時半、季節によってはまだ夜明け前の真っ暗な時間。眠い目を擦りながら車に荷物を詰め込み、渡良瀬遊水地の広大な緑地を気球の発着ポイントを目指して車を走らせる。バーナーから吹き出す大きな炎に歓声を上げ、広場で20m近くあるバルーンを膨らませたら、日の出とともに上空1000mの世界へ飛び立つ——。
 テレビや映画などで気球は見たことはあっても、乗ったことがある人は多くはないはず。美しい造形も相まって、遠い夢の世界の乗り物のように思えますが、実は埼玉でも気球のフライト体験ができます。

熱気球

 日本の中で、唯一の熱気球体験もできるゲストハウス「SOLABASE」を営む今村さん。「父親の影響で、物心つく前から熱気球に乗せてもらっていました」と、珍しい経歴を語ります。
「父は現在も現役の熱気球パイロットで、飛行歴約50年、総飛行時間は1000時間を超える大ベテランです。熱気球はフランスで生まれ、ヨーロッパ圏で貴族の遊びとして発展したので、父が興味をもった当時は、国内にほとんど情報がなかったそうです。手探りで気球の仕組みを学び、海外からパーツを取り寄せ、足りないものは自力で作って熱気球を組み立てたと聞いています。次第に仲間が加わって、日本熱気球連盟が発足すると、長く事務局長も勤めていました」

SOLABASE代表 今村辰之助さん

 趣味として楽しむ気球を日本へ広めた、草分け的存在を父に持つという生い立ち。子供の頃から気球が好きだったのでしょうか?
「実は、そうでもなかったんです。フライト中の空はとても静かで、穏やかです。小さい頃はすぐに飽きて退屈していました。今考えれば贅沢な話ですが(笑)」
 しかし時が経ち、学生時代にバックパッカーとして海外を巡ったことで、今村さんと気球は再び強く結びつくことになります。
「色々な国を訪れ、広い世界に触れて、自分も人に感動を伝えられる仕事がしたいと思いました。また、世界で愛されている気球に縁があるのだから、その道を極めたいと考え、大学在学中に熱気球のパイロットのライセンスを取得しました。卒業後は企業勤めをしながら、気球会社設立の準備を進めて、2019年にSOLABASEをオープンをすることができました」

過ごす時間全てに出会いが溢れる場所

ゲストハウス
キャンプサイト

 元農家の古民家をDIYで快適なゲストハウスに改装して、キャンプサイトも併設。フライト体験には、空の上で軽食やシャンパンを楽しめるサービスを加えて、特別な一日を演出できるように工夫を凝らしています。

熱気球

「風が穏やかな早朝フライトに参加しやすいよう、ゲストハウスと一体の宿泊プランもさらに充実させていきたいと考えています。フライト以外でも、渡良瀬遊水地までの移動や、気球の設営、片付けまで、お客さんに余すことなく楽しんでもらえるように、歴史解説から現場の説明までしっかりガイドできるよう気を配っています」

SOLABASE代表 今村辰之助さん

 全国各所にある気球を飛ばせるスポットから、渡良瀬遊水地を選んだのはなぜでしょうか。
「渡良瀬遊水地は、自然や野鳥観察、サイクリングなどのアウトドアが人気ですが、実は年間を通して気球の発着陸ができる貴重な場所でもあります。上空から眼下に広がる緑地は本当に美しく、冬場は空気が澄んで遠くまで見渡せて、夏場は水辺から雲海が湧き、雲の上まで飛べる日もあります。アジア最大のバルーンフェスタで有名な佐賀県のように、渡良瀬遊水地も気球の名所として世界に知られて欲しいと思っています」

多くの人に平和な空を知ってほしい

スポーツバルーン競技

 今村さんはスポーツバルーン競技への参加も続けています。2022年には熱気球ホンダグランプリ総合2位という好成績を残しました。
「熱気球はバーナーで球皮の中の空気を熱し、上昇と下降の調節で風に乗り移動します。そのシンプルな方法で、競技ではミリ単位の正確さを競って目標地点にマーカーを投下します。日本の地形は欧米に比べて複雑で、気流の変化も激しいので、練習を重ねるとおのずと技術が高くなります。そのため、日本人の中から、世界チャンピオンをはじめ、トップクラスのパイロットが何人も排出されているんです」

SOLABASE代表 今村辰之助さん

 退屈していた子供時代から一転、人生を乗せるほど気球にのめり込む魅力はどこにあるのでしょうか?
「父も常々言っていることですが、気球は国境や海峡を超えて移動できる平和な空でなければ飛べないもの。240年前の仕組みが今もほとんど変わらない形で受け継がれ、天候や風といった自然に調和することで目的地を目指します。風を読み、目的地までのプランを練ることは、人生や仕事のビジョンを持つことと似ていると感じています」とお話する今村さん。
 優雅な空のアクティビティを体験すると人生にも新しい視界が開けるかもしれませんね。
 熱気球に乗れるゲストハウス「SOLABASE」で、あなたも空と繋がってみませんか?

熱気球のフライト体験が楽しめるゲストハウス
SOLABASE

熱気球のフライト体験が楽しめるゲストハウスSOLABASE

熱気球のフライト体験は、気軽な係留体験から4~5名の貸切フライトまで、複数のプランを用意。宿泊は個室とドミトリーに別れたゲストハウスと、グランピングテント泊から選べる。焚き火やBBQセットや、シアタースクリーンのレンタルもできる。

  • 080-4634-9925
  • 加須市小野袋1663-1
  • 10:00~16:00 ※完全予約制
  • 不定休
  • 東武日光線「柳生駅」より徒歩で12分

SOLABASE周辺で
観光スポットを巡ろう